「宮村」

ガヤガヤ騒がしい教室に入り、宮村のそばへ行った。

「お、お母さん登場か」

「こんなでかい子、生んだ覚えはない」

宮村の席を囲んでいる男子が茶化してきた。

一応私はバスケ部のマネージャーで、宮村も宮村を囲んでいる男子達も、みんなバスケ部だ。

「宮村ちょっと来て」

冷やかしてくる男子共に中指を立てて悪態をつきながら、宮村を教室から連れ出した。