「お待たせー!連れてきたよ!」
そう言って後ろを振り返るつばさくん。
「ほんとに女の子だ!!しかもかわいい♪」
「しゅんやうるさい」
えっ...更に男子が二人!?
「えっと、他に住んでる人は?」
私はつばさくんに問いかけた。
「いないよ!これで全員!ここは、シェアハウスなんだ!」
シェア...ハウス...!?
最近はやりのあれか!いやでもここで一緒に暮らすのってどうなんだろう...。女の子いないみたいだし。
「どうかな?男子しかいないのは不安かもしれないけど...でもみんないい子だよ!きっと気に入ると思う!」
うーん、そういわれてもなぁ。
でも、私には他に行き場もないし、受け入れてくれるならとりあえずお世話になるしかない!
「ほんとにいいのかな?」
「よくない!」
えっ...
玄関で会った男の子、まさとくんだっけ?が、私を睨みつけながら反論した。
「この家には男しかいないし、そもそもだ。なんでお前はここに来たんだよ。ただの家出なら迷惑だ。さっさと帰れ!」
そんな...私にはもう帰る場所なんてないのに。