「はいはい」
私はなんだか恥ずかしくて少し早歩きになってしまった。
「なーゆちゃん!待ってよー。ねえ、ちょっと手出して?」
ん?手?
私は不思議に思いながらも左手を出した。
すると隼也は、自分の空いていた右手で私の手をつかんだ。
「こうしてないと、菜結ちゃんに置いてかれちゃうからさ」
私はまた、恥ずかしさで顔を赤くした。
「わかったから!ゆっくり歩くから手離して!」
「ちぇー、菜結ちゃんと手を繋いで帰れると思ったのに」
そういいながらも手を離してくれて、私はホッと息をついた。
その後は何もされることなく、無事に家まで帰ることができた。
「「ただいまー」」
「あっお帰りー!あれ?2人一緒に帰ってきたの?」
出迎えてくれたのは翼くんだった。
「あ、うん。スーパーでたまたま会ったから」
ボソッ「いーなー隼也…」
「ん?翼くん何か言った?」
「なんでもないよ!荷物運ぶね!」
そう言うと翼くんは隼也に持たせていた荷物を受け取ってリビングへと移動した。
「さ、俺達もいこ?」
「うん!」
リビングには春樹も誠人もいた。
「もうみんな帰ってたんだ」
「ああ。買い出しありがとな」
春樹が声をかけてくれた。
「そういえばお前、今日廊下をうろちょろしてたらしいな。なにしてたんだ?」
誠人がテレビを観ながら質問してきた。
「友達に学校案内してもらったの。そういえば、4人ともすごい人気があるんだって?その友達が言ってたけど」
「ふーん、そうなんだ」
「知らねぇ」
春樹と誠人のそっけない返事。

