「うん!お願いね♪」
じゃーね!と言って隼也は戻っていった。
「菜結、隼也は女好きだから、気をつけろよ」
「う、うん」
春樹はそれだけ言うと教室に入って行った。
「…菜結ちゃん、4人全員と知り合いなの…?」
茉友ちゃんは驚いたまま今の会話を聞いていた。
「あ、うん、そうなの。実はね…」
これは全部話した方がよさそうだなと思った私は、移動しつつも茉友ちゃんにシェアハウスのことを話した。
「そうなんだ!すごいなー、シェアハウスなんて!」
「茉友ちゃん、あんまり他の人には知られたくないから、言わないでもらってもいいかな?」
「わかってるよ!誰にも言わないから安心して!」
微笑む茉友ちゃんをみて私はほっとした。
「そのかわりといったらなんだけどさ、私のことも呼び捨てしてくれない?で、菜結って呼んでもいいかな?」
「もちろんだよ!」
こうして私は、無事に茉友という友達を作ることができた。