途方に暮れた私は、近くの公園に行きベンチに腰掛けた。
私...これからどうすればいいの?
他のアパートを探そうか。
でもそれはかなり難しい。
なぜなら、私は高校生で、ただでさえこの1か月学校へ行っていない。
1か月間は先生達が同情してくれて、忌引きにしてくれていたけれど、これ以上は厳しいし。
明日から行くと言ってしまったのに、今更なしにはできない。
つまり、私にはもう時間がない。
でも家がないとどうしようもないか...。
「はぁ。どこかに今すぐ入れる家があればいーのにな」
って、何言ってんだろ私。
「そんなのあるわけないか」
「それがあったりするんだよねー」
えっ!?なに!今の声は!
ぱっと横を見ると、そこには一人のかわいい男の子が。
「こんにちは。もしかしてあのアパートの人?」
「えっ、あ、そうですけど...」
「そっかあ。大変だぁ。よかったら、うちにくる?」
「...はい?」
この人、何を言っているの?
「とりあえず、ついておいで!」
私は断ることもできず、言われるがままについていった。