「他になにか質問はある?」





「えっと、ご飯作ったりするのはどうしてるの?」





「あぁ、当番制なんだ!週替わりで、洗濯と料理はまわしてる。菜結ちゃん、料理はできるの?」






「出来るに決まってんじゃん。アパートで一人暮らししようとしてたやつができなかったら何もたべれねぇーし」





私が答える前に誠人くんが口を挟んできた。





「あ、そっか!そうだよね!ごめんごめん」





あぁ、翼くんも納得しちゃってるよ…。





「じ、実は…私料理できないんです…」






「えっ?お前まじかよ」





うっ、誠人くんの視線が痛い!





「じゃ、じゃあ、最初は俺らと一緒にやろっか。できるようになったら、当番制に参加してもらおう」




翼くんが素敵な案を出してくれた。





「そーだな。それがいいな。今週は春樹だから、明日からがんばれよ?」





「うん、わかった!がんばります!」






そして、話し合いはとりあえず終わり、それぞれ部屋に戻った。





私の部屋は翼くんが教えてくれた。それに、みんなの部屋も。





部屋に入った私は、とりあえず荷物をしまってベッドに寝転がった。





ちなみに、私の部屋の左隣は翼くん、右隣は誠人くんの部屋らしい。






っていうか、“誠人くん”ってなんか変な感じだな…。





呼び捨てでもいいかな?同い年だし!





翼くんは、なんか可愛いし、違和感ないからそのままで。





春樹くんは…うーん。やっぱり変な感じ。





明日ご飯作りながら呼び捨てでいいか聞いてみようかな!




隼也くんはどーしようかな。




私あの人ちょっと苦手だし…。なんか女の子で遊んでそう。




うん、隼也くんもそのままでいいや。





考えがまとまった私は、ベッドから起き上がり、明日の学校の準備を始めた。