イケメン4人とキケンなシェアハウス





「最後は俺か。名前は緑川春樹(みどりかわはるき)。E組だ。よろしく」





みんなクラスバラバラなんだなー。





「次は、菜結ちゃんね!」





翼くんに言われて私は立ちあがった。





「立川菜結、C組です!これからお世話になります!」





「うんっ!じゃあ次は、この家の説明をするね」





ちゃんと説明してくれるんだ!よかったぁ。






家賃とかってどうしてるんだろうって気になってたんだよね...。






「まず、この家は春くんのご両親が建てたものなんだ」





春くんって、春樹くんのことだよね??




ちらっと春樹くんの方を見ると、春樹くんが口を開いた。





「俺の父親は、ある会社の社長なんだ。それも結構デカいところの。んで、俺を自立させるためにこの家を作り、一緒に住んでくれるやつを募集したんだ」




へぇー、そうだったんだ。





「その募集条件が、高校生であること、だったんだけど、それで集まったのがたまたま全員虹蘭高校の一年生だったってわけ」





確かにここは虹蘭高校に歩いて通える範囲だし、新しく一人暮らしをするのは一年生からっていうのも珍しくないしね。






「じゃあ、家のお金は??」






「俺の親が全部出してるから心配しないでいいよ。食費も結構くれるし。でも、小遣いが欲しいならちゃんとバイトするんだぞ?」





「そうなんだ!!それはすごくありがたい!けど、だったら私が住むのも、了承を得ないといけないよね?」






どうしよう。住まわせてやらん!って追い出されちゃったら...。






「大丈夫。さっき確認をとった。今日から住んでいいとのことだ」






「ほんとに!?よかった!」





ふぅ。これで一安心だ。