やっぱり知らない人だらけだ…


緊張するな…


私は黒板の座席表を見て、自分の席へとついた。



教室のなかは 静かで、少ししか来ていなかった。


まぁ入学式初日から騒いでたら変だけど…




私は しばらくボーっとしていた。


すると、私の斜め前の席に、髪を二つに結った女の子が座った。




こ…
これは声をかけるチャンス?




私は思い切って声をかけてみた。




『あ…あの…』



『はい…』



女の子が私の方を向く。


可愛いなぁ、この子。


『私、光崎ゆうな! 貴方は? 友達…なろうよ?』

『あっ、私は前川ゆうか! こちらこそヨロシクね!』



笑った顔もスゴく可愛い…



『てか…“ゆうな”と“ゆうか”って…』


『似てる~!!』



私たちは笑いあった。

初日から こんな楽しい友達が出来るなんて私、ラッキーかも。