そう言った美神君が私の切った指先にチュッとキスを落とし


『る~を想う気持ちはダレにも負けない』そう聞こえて来た。


この時、ドキドキしていたはずの胸が


違った意味でドキドキして顔を見られるのがイヤで


持たれていた手を離し目の前にある紅茶を手に取り飲もうとしたら


カタカタ指先が揺れ上手く飲めなくて


雑誌が目に入ったから手に取ろうとしたら『る~』って又名前を呼ばれ


手元が狂って雑誌を後ろに飛ばしてしまった。