「えっとね...」 香月が、ちらちらオレを見てからテーブルの上に手を置きモソモソ人差し指同士を擦り合わせた。 言いたいけど言えない、そんな感じに見える。 「ダレにも言わないから言ってみろよ」 「ほんとに?」 ダレに言うんだよ、男同士で何ちゃんが悩んでるらしいってさ~へ~とかか? 「あ~」 「あのね、気にはなってるの。でも美神君って、どこまで本気なのか分からないし...それに...」 それに何だよ?