誰にも負けないくらい好きです

貰った途端さっきと比べものにならないくらいの速さで駆け出していく加藤さん。

渡す時も速くて追いつけなそうだったのに。

あのときはまだ本気じゃなかったんだ……。


凄すぎる……加藤さん


「立花さん、速かったよ!」

クラスの子が褒めてくれる。

私、クラスの人達とあまり関わってないから
名前もあやふやなのに嬉しい!

このリレーメンバーで良かったかも。

「ふぅー。立花さん」

「はいっ!」

「今のタイミング良かった、ありがとう。
私が駆け出すときスピード上げなかった?」

凄い……

もう駆け出してるはずだから見えないのに
そこまでしっかり把握している。


ねえ、この子バスケ部じゃなくて陸上部に向いてると思うのは私だけ?


「うーん、加藤さんのスピードに合わせようと思って必死だったから、速くなったかも……」

「そっか、でも良かったから大丈夫!
私も少しだけ遅めに出るようにするから。」

「うん、ありがとう。」


キーンコーンカーンコーン


「あ、終わったね。今日はお疲れさま。
今日はだいぶハードだったし、
私の要求もきつかったと思うけど、ついてきてくれてありがとう。
放課後も少しだけやりたいんだけどいいかな?」


「「「うん!」」」


加藤さんって本当にいい人。
こんなにもまとめる力あるし、凄い。


このメンバーもみんな優しくて
リレーはあまり好きじゃないけど、これなら楽しくやれそう。


「あ、加藤さん……」

「うん?」

「今日は実行委員会があるから放課後行けないんだ。ごめんね?」

楽しいからやりたかったんだけど、仕方ないよね……。