誰にも負けないくらい好きです

「はいっ!」

「受け渡しが遅いッ!リードが少ないッ!もう一回やるよ」
 
ジリジリ照りつける太陽
鉄板ぐらい熱いアスファルト

そして、

「まだダメだよ!バトンパスゾーンから出ちゃってるじゃん!それじゃあ、失格になったちゃうでしょ? 
はい、もう一回っ!」

ビュンビュン飛ぶ加藤さんの罵声
校庭に良く響いてる。


そう今はリレーの練習中。
で、バトンパスの練習。

本人達もやる気はあるけどバトンパスが上手くいかないらしく、何度もやり直しをさせられてる。

一人は迫田さんって言う子で2番目に足が速い子で、
もう一人は中島さんっていうリレーの選手の中では一番足が遅い子

って言ってもどちらも7秒台だし、速いことには変わりはないんだけど。

私は、真ん中ぐらい。

で、迫田さんが中島さんからバトンを受け取るんだけど、出るタイミングが速くて
中島さんが追いつけないらしく、てこづってる。

「うん……。さっきよりもいいかな?
大丈夫?5本連続はきつかったよね……。
じゃあ、中島さんじゃないところいこっか。」

加藤さんは、終わるとすごく優しい。
アメとムチの使い分けがうまいから、
なんやかんだ言って着いていけるし、
信頼できる。