背中合わせ


「ただいまーっ!」

「…おかえり、遅かったな。」

「え?、」

なんで?

奏多が、いた。

「なんでいんの?」

「いや、いつもきてるから。」

「でも、今日校門前にいなかったじゃん待ってたのに」

「あぁ、そのことなんだけどな。」

なに、

なんか言われる

嫌な予感が、した。

「俺、彼女できた。」

そして嫌な予感は、当たったのだ。

「あ、またできたの?あんた高校に入って何人目?去年の入学式のときももう告白されてたしねー。今回は?だれだれ?あたしの知ってるひっ…」

「もう、お前んちこないから。彼女大事にしたい。」

あたまに、何かぶつかって、壁が崩れたおとが、した。

こんなことは何度もあった。

でも来ない。そう言われて

もう会わないって言われてる気がした。

すごく、心が痛かった