Cry for the moon

「小学校の同級生だけど、中学から別の学校に行って6年間寮に入ってたから、リュウのヤンキー時代知らねぇんだってさ。一緒にいるとすげぇラクだし癒やされるって言ってた。」

「うん…。」

「でもその子には優しい彼氏がいて幸せそうにしてるから、自分の気持ちなんか伝える気もねぇし、なんにも知らないでいいって。」

「なんで?」

「その子の幸せ壊したくなかったんだろ。中卒でヤンキー上がりの自分みたいな男じゃ釣り合わねぇからって。実はそれがリュウのコンプレックスなんだよな。“オレがトモみたいにまともだったら…”って、よく言ってたよ。」

「ふーん…。」

(知らなかった…。)