Cry for the moon

「家まで送らせて。せめて最後くらい…彼氏の役目、きっちり果たさせてよ…。」

「うん…。」

トモキはアユミの手を引いて、ベンチから立ち上がった。

「行こう。」

アユミがうなずくと、トモキはアユミの手をしっかりと握り、ゆっくりと歩き出した。

しばらく黙ったまま、手を繋いで歩いた。

(これで…最後なんだな…。もう、こんなふうに二人で手を繋いで歩く事もないんだ…。)