Cry for the moon

食事を終え、しばらくお酒を飲んだ後、そろそろ帰ろうかと店を出た。

「あー…。降ってきたか…。」

外は強い風が吹き、激しい雨が道路を叩き付けている。

「どうする?」

「どうする?って…傘もねぇしな。オマエ、少し走れるか?」

「うん。」

「じゃあ、うちまで走るぞ。コケんなよ。」

リュウトは彼女の腕を引いて、雨の中を走り出した。