Cry for the moon

「…こんな事、宮原くんには話せないよ。」

「なんで?」

「だって…。私自身が、どうしていいかわからない。」

「それは一人で迷ったり悩んだりしてるからだろ。オレにもそういう事はある…。」

リュウトはタバコに口をつけ、静かに煙を吐き出した。

「無理に話せとは言わねぇけどな。話したい事は話せばいいし、話したくなければ話さなくていい。聞いて欲しけりゃ聞いてやる。」

リュウトの言葉を聞きながら、彼女は黙ってお酒を飲んだ。