Cry for the moon

店の片付けを終えて外に出ると、リュウトは彼女の肩に掛けられた、重そうなバッグに目をとめた。

「本、重いだろ。置いてけば。後で帰りに寄ればいいし。」

「あ、そうだね。そうさせてもらおうかな。」

少しでも長く一緒にいる事の口実のように、リュウトは彼女から、本の入ったトートバッグを預かった。

「マジで重いんだけど。」

「うん。少し借りすぎたかな。」