Cry for the moon

泣きながら声を絞り出すアユミを、トモキはもう一度抱きしめた。

「ごめん…。好きだよ…。」


アユミの部屋を出たトモキは、家に向かって歩きながら、ため息をついた。

遠くの灯りがにじんで、その滴が頬を伝う。

ずっと一緒にいられたらと思っていたのに、この手で大切な人を傷付けてしまった。

(もう…一緒にはいられないのかな…。)