Cry for the moon

リュウトが最後の客を送り出し、店の看板の灯りを消して、シャッターを下ろそうとした時。

「こんばんは。」

(えっ…この声…。)

ずっと聞きたかったその声に、リュウトは慌てて振り返った。

嬉しくて弾みそうになる声を抑え、リュウトは平静を装って話す。

「…よぅ。久しぶり。」

「久しぶりだね。」

「今帰りか?」