Cry for the moon

(情けねぇ…。)

会いたくても、会いに行く事もできない。

すぐそばにいる時でさえ、彼女の心の中には彼氏がいる。

それなのに自分は、どうしてこんなに彼女を想っているのだろう?

(こんな事、やめちまえばいいのに…。)

リュウトはタバコの火をもみ消すと、どことなく彼女に似たマスコットを指ではじいて、布団に身を投げ出すように横になった。

(他にも女なんていっぱいいるのに、よりによってなんでアイツなんだろう…。好きになっても、どうにもならねぇのに…。)