Cry for the moon

リュウトは部屋に帰ると、部屋着に着替えてタバコに火をつけた。

(アホらしくて、トモのノロケ話になんか付き合ってられねぇんだよ…。)

幸せそうに彼女の話をするトモキを見ていると、彼氏のいる彼女を想っている自分が惨めに思えて、無性に苛立たしかった。

リュウトは彼女のくれたマスコットをじっと見つめて、ため息をついた。

今頃彼女はどうしているだろう?

優しい彼氏と幸せな時間を過ごしているのかも知れない。

彼氏といる時の彼女の心には、自分の存在など微塵もないのだろう。