Cry for the moon

それから二人でファミレスに入り、席についてメニューを広げた。

今日は球場で野球の試合やイベントが行われていないせいか、店内は空いていた。

「腹減ってるか?」

「うん。」

「好きなモン頼め。今日はオレの奢りだ。」

「えっ…でも、この間も…。」

彼女が遠慮がちに呟くと、リュウトは彼女の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。

「遠慮すんなよ。それくらいの金はある。」

「ホントにいいの?」

「ああ。オマエと違って、オレは毎日働いてるからな。」