Cry for the moon

「じゃあ、その子は中学時代のリュウを知らないんだ。」

「ああ…。だからなのか…一緒にいると、すげぇラクだし、癒やされるって言うか…。」

「ふーん…。どんな子なんだ?」

「普通の大学生だな。オレみたいな男には縁が無さそうな、真面目な子だよ。小学校の先生になりたいんだってさ。」

リュウトは他人事のようにそう言って、ため息をついた。

「好きだって言えばいいじゃん。」

「そんなんじゃねぇよ…。」