Cry for the moon

「あ…。」

アユミの言葉に我に返ったトモキは、慌ててアユミから手を離した。

「ごめん…急に…。」

「…うん…。」

少し気まずい雰囲気になって、トモキは急いで玄関のドアノブに手をかけた。

「ごめん…オレ、帰る…。」

「うん…あっ、傘、持ってって。」

「ありがと…。じゃあ、また…。」

アユミに差し出された傘を受け取り、トモキは慌てて玄関を出た。