Cry for the moon

「トモくん、私が濡れないようにしてくれてたから…肩すごく濡れてるね。タオル持ってくるから、待ってて。」

「あっ、うん…。」

トモキは玄関とは言え、思いがけずアユミの部屋に入っている事に、急にドキドキし始めた。

(二人っきりだ…。)

部屋からタオルを持って玄関に戻ってきたアユミが、タオルでトモキの濡れた肩を拭く。

「風邪ひかないでね。」

(ち…近い…!!)

じっと見つめるトモキの視線に気付いたアユミが、トモキの顔を見上げた。