Cry for the moon

「小学校の時と、あんまり変わんねぇな。」

「それ言わないで。背は伸びなくても、ちゃんと成人したんだからね。」

そんな話をしているうちに居酒屋に着いた二人は、店の奥の壁際の席に通された。

「何飲む?やっぱ甘いやつか?」

「うん、甘いのしか飲めない。」

「カシスオレンジくらいにしとくか。」

「うん、そうする。」

リュウトは店員を呼んで、カシスオレンジとビール、それからいくつかの料理を注文した。

注文したお酒が運ばれて来ると、二人で乾杯をしてグラスを傾ける。