優しい先輩はとんでもない不良でした




すげーデカイ一軒家の和泉んち。


俺といてバカな事してるけど、アイツの両親は医者。


両親家にいない事も多々ある。


インターホンを押すと、ドアから背の低い女の子が出て来た。


「あ……珀疾君。こんばんは」

「琴未、遅くにごめんな。和泉いるよな?」

「いるよ。お兄ちゃん、女の子連れて来てる」

「おう。分かった。ありがと」


琴未の頭を撫でると、恥ずかしそうに笑った。



琴未(コトミ)は、和泉の妹で中2。


俺らよりも、一つ年上の隼疾といる事の方が多かった。


今でも、たまに隼疾と一緒に中学行ってるらしい。


こんな俺らに囲まれたのに、すげぇ真面目で真っ直ぐに育ってる。


黒髪に黒縁メガネの容姿から見ても、よく分かる。



階段を上がり、右に曲がってすぐの部屋。


数回ノックしてドアを開けた。


「…和泉。うちの姫返せ」

「返せってなぁ〜…面倒見てやったんだぞ……って、珀疾⁉︎」

「んだよ…」

「お前…顔、傷だらけ‼︎」


琴未は見慣れてんのかな?


なんも反応してなかったぞ……。