優しい先輩はとんでもない不良でした




【珀疾side】



薄暗い教室内に満ちる血の匂い。


床に倒れる柊舜也の下っ端達。



もう、とっくに体はボロボロでどこが痛いのかも分からない。


けど……俺は、コイツを倒すまで倒れらんねぇから。



「…ふっ…そんなに悔しいかよ…」

「悔しいよ。自分の女を側にいて守ってやれなかったから」

「まず口の聞き方直せよ…クソガキ」

「たった一つしか年変わんねぇのに、言われたかねぇよ‼︎」


最後に一発。


殴れば、ドサッと柊舜也が床に倒れた。



7人……よくこの人数1人で相手にしたな、俺。


「痛っ…‼︎」


口ん中痛いし、歩く度に身体中痛む。


実際、俺の傷とかケガなんてどうでも良い。



そんなことより、和泉に預けた杏菜の方が心配だ……。


スマホを開くと和泉から新着メッセージ一件。


『疲れてんのか、杏菜ずっと寝てる。
心配すんな。』



幼なじみはよく俺の気持ち理解してる。


早く和泉んちに行こう……。