優しい先輩はとんでもない不良でした




ここは和泉さんのお部屋らしい。


寝ちゃったあたしを家まで連れて来てくれたみたいで……。


「すいません…。迷惑掛けちゃって…」

「良いんだよ。これぐらい」

「あのっ……珀疾さんは…」

「珀疾?心配しなくても、その内帰って来るだろ。もう少し寝てたら?」

「…はい…」


恐怖心ですごく疲れたんだと思う。


ボーっとしてダルイ……。



和泉さんの笑顔に甘えて、もう一度目を閉じたけど………


珀疾さんが心配だよ……。


「…和泉さん」

「んー?」

「珀疾さん帰って来ますか?」

「あははっ‼︎お前はガキか。珀疾は絶対帰って来るから大丈夫だ」


今は和泉さんを信じるしかない。


もちろん、珀疾さんの事だってちゃんと信じてる。



助けに来てくれた事……すっごく嬉しかったんだよ。


だから、珀疾さんも早く帰って来て?


早く…頭撫でてほしい。


ぎゅーって抱きしめてほしいの。



頭の中は、珀疾さんでいっぱいで眠りについた。