優しい先輩はとんでもない不良でした




俺、本気で杏菜のこと好きになってる。


全部、杏菜を中心に考えて生活する様になった。


自分でも呆れる程好きだ………。


「俺もそろそろ本命彼女作ろっかな〜」

「千香ちゃん、だっけ。杏菜の友達の」

「あ〜‼︎ほぼ毎日、電話かメールしてる。友達だけど」

「じゃあ、千香ちゃんで良いじゃん」

「珀疾は分かってない。体の相性がマジで重要」


お前のが分かってない。


でも、俺にとって杏菜は特別だ。


杏菜がいれば、なんだって楽しく思える気がするし……。


不思議だよな。



「…珀疾。ちょっと聞いても良い?」

「なに?」

「絵梨(エリ)さんのことは……もう大丈夫か?杏菜に重ねたりしてねぇよな?」


いつか和泉に聞かれると思ってた。


微かに震える指をぎゅっと握りしめる。


「終わった事じゃん。なんも気にしてねーよ」

「それなら良いんだけど、さ……」

「今は杏菜のことしか頭にねぇから。いや、ずっと」

「それ聞いて安心した。立ち直ってんなら良かった〜‼︎」



過去なんてどっかに忘れた。


杏菜がいれば……それで良い。