そりゃあ俺だって男だから。
本気で杏菜を襲いたきゃ、力付くで襲う事なんて簡単。
でも……大切にしたいから絶対無理。
杏菜の泣き顔なんて、見るのゴメンだ。
「いや〜健気だねぇ、杏菜。すげー純粋そうじゃん」
「思ってる通り純粋だよ。アイツ」
「珀疾の彼女とは思えない程の純粋さだよなー」
軽く失礼な事言ってる和泉。
昼休みは、気ぃ使わせてると思う。
だから仕方なく許す……。
「で?もうヤった⁉︎」
「はぁ?ヤってねぇよ」
「マジかよ……」
「隙あらばとは思ってるけど、あんな可愛いのに手出せるわけねぇよ〜…」
「ははっ‼︎珀疾らしくねぇな‼︎」
ほんとだよ………。
マジで俺らしくない。
杏菜が近くにいるから、タバコだって吸わなくなった。
匂いとか気にしてたら可哀想じゃん。
ケンカだってしねぇし……。
ケガしたらアイツすげー悲しそうな顔すんだもん……。

