優しい先輩はとんでもない不良でした




ソファーに座る珀疾さんが、あたしの手をクイっと引っ張り立たせた。


そのまま膝の上へ座らされて……。


お腹にぎゅーっと腕が回る。


「そのワンピース…やっぱ、すげぇ似合ってんじゃん。…食いたい」

「そ、そうゆうのはまだダメで…」

「我慢の限界きてんだけど」

「ダメダメ‼︎珀疾さん諦めてー‼︎あっ、プレゼントあげるから‼︎」


太ももを撫でられたところで阻止。


膝の上から降りて、珀疾さんへのプレゼントを渡す。


「え、すご‼︎これ、杏菜の手作り?」

「もちろん。頑張っちゃいました‼︎」

「めっちゃうまそー…。今食う‼︎」

「食べてみて‼︎」


プレゼントはチョコレートケーキ。


千香がプレゼントは気持ちって言ってたから‼︎


「珀疾さん、チョコ好きでしょ?だから良いかなって‼︎」

「俺、世界一チョコ好き」

「世界一?」

「嘘だって。杏菜の次に好きかな。はい、あーん」


あーんしてもらっちゃった……。


甘いチョコの香りが口いっぱいに広がると同時に、ちゅっと唇が重なった。


「ありがとな、杏菜。すげぇ好き…」