優しい先輩はとんでもない不良でした




お誕生日当日の土曜日。


夏休みデートの時に買ってもらったワンピースを着てみた。


やっぱ丈短い…‼︎


脚の太さが目立つ‼︎


それでも、精一杯のオシャレをしてプレゼントを持ち家を出た。



初めて来た珀疾さんちの最寄り駅。


ここの土地は富裕層が多くて有名。


もしかして珀疾さんて、お坊ちゃん⁉︎


「ははっ‼︎お前、何キョロキョロしてんの」

「は、珀疾さんっ⁉︎」

「家分かんねぇだろうから迎えに来た。すぐ迷子になりそうだしな」

「決め付けないで〜‼︎」


方向音痴見破られた⁉︎


迎えに来てくれて、ほんとはすごく嬉しい……。


「…珀疾さん、お誕生日おめでとう…」

「ありがと。…なんで、お前が照れてんだよ」

「照れてません‼︎勘違いですっ」

「はいはい。ほら、手」


差し出された左手。


右手を重ねると、きゅっと力が強くなる。


今でさえこんなにドキドキしてるのに、あたし大丈夫かな……。