優しい先輩はとんでもない不良でした




強いて言える特技ならお菓子作り。


あ……そいえば、珀疾さんてチョコ好きだったよね⁉︎



学校での休み時間。


頻繁に美術室に通うと、ほぼ毎日のペースで板チョコ食べてるもん。


「ほんとにチョコ好きですよね〜」

「なに?ヤキモチ?杏菜のこと食ってやっても…」

「ダメ‼︎食えません‼︎」


またいつもの調子だし……。


悪気ない顔でまたチョコを一口。


「あの、珀疾さん……」

「んー?」

「…お誕生日ですよね?もう少しで」

「あ。確かに。和泉から聞いたの?」

「はい‼︎で…お誕生日一緒にいても良いですかっ…。お祝いしたい…」


特別な日に、珀疾さんの隣にいたいの。


少しの沈黙の後に、頭を優しく撫でられた。


「杏菜一緒にいてくれんの?すげぇ嬉しい…」

「よ、良かった〜‼︎」

「土曜日だし俺んち来る?どーせ家に誰もいないだろうし」

「珀疾さんち⁉︎行きたい‼︎」



なんて幸せなんだろう。


最高の誕生日になる様に、あたし頑張りますから‼︎