心に決めた次の日の朝。


下駄箱で杏菜にバッタリ。


今日もめちゃくちゃにしたいぐらい可愛い……。


「おはよう‼︎珀疾さん‼︎」

「はよー。俺と一緒にに朝サボんね?」

「あはは‼︎ダメですよ〜」

「無理無理‼︎俺が杏菜不足で倒れそうだから、連れてく」

「へっ⁉︎あっ、ちょっと⁉︎」



美術室の鍵を開けて、すぐに内側から鍵をかけた。


わりぃな……これなら和泉も入れねぇ。


「は、珀疾さん…」

「こんなとこで食ったりしねぇよ。食う一歩手前まで」

「絶対に嫌〜‼︎」

「嘘だって。チューだけ。な?」


大人しくなった杏菜をソファーに座る俺の膝に乗せた。


この感覚久しぶり〜……。


きゅっと目を瞑る杏菜にちょっと長めのキス。


「息苦しくなる…っ」

「慣れるまでやってみる?」

「しません‼︎その前に教室戻ります‼︎」

「うわ、出た。真面目発言」

「あたしは珀疾さんと違って、真面目ですから‼︎」


自慢気に言い放ち、するりと俺の腕から抜け出した。



少し距離が開いて分かった事。


俺は杏菜から離れられねぇし、触んないとか無理。


近くにいてくんなきゃダメだ。