優しい先輩はとんでもない不良でした




でも天然で良くない時もある……。



可愛くニコッと笑って、美術室から顔を覗かせるアイツ。


もう俺らの昼休みの日課。


「珀疾さん‼︎ここでお昼食べても良いですかっ?」

「良いよ。お前、弁当じゃねぇの?」

「今日寝坊しちゃって」

「自分で弁当作ってんだ?」

「お母さん忙しいから。自分で作れる時は作ります‼︎」


なんて家庭的な彼女なんだろ。


杏菜の手料理とか食ってみたいな。


杏菜……食べたい。



…何考えてんだよ、俺。


和泉がいないのは制御装置が無いのと同じだ。



「ね、ねぇ…」

「どした?」

「くっきたい…かも、です…っ」


顔を赤くして、メロンパン片手に俯く。


んな表情されて断れるワケないから…。


「隣。座れば?」

「えへへ‼︎やったぁ〜♪」

「マジでお前、小動物…」

「そう⁉︎じゃあー……珀疾さんは、ライオンかな」


楽しそうに話す姿すら、可愛くて。


静かな空間に俺と杏菜の2人っきりって絶対ヤバイ…‼︎