優しい先輩はとんでもない不良でした




【珀疾side】



学祭の時の杏菜は浴衣姿で。


そりゃあ、めちゃくちゃ可愛かった。


うなじの色気とかヤバイから、マジで。


年下チビに翻弄されたし……。



んで、杏菜は学祭がキッカケでクラスに馴染めたみたいで良かった。


前より少しは楽しそうに教室に行ってる。


彼氏の俺も安心。



「それでねっ、打ち上げでみんなで焼肉行ったの‼︎」

「良かったな。楽しかった?」

「えへへ、すごっく楽しかった〜‼︎いっぱい食べちゃったもん」

「そのせいか。なんか重たくなった」

「うるさい‼︎太ってないし‼︎」


痛っ‼︎


膝に乗せてる杏菜が、俺の肩をバシッと叩く。


こんなチビが重たいワケねーじゃん。


むしろ、痩せてて心配だわ。


「ほんとに失礼…。あたしどーせ太りましたよ〜…」

「冗談だって。太ってねぇよ?」

「ほんとに?」

「ほんと。ま、仮に太っても杏菜のこと好きだから大丈夫」


照れ笑いで俺の首に手を回して、ぎゅっと抱きついてくる。


可愛過ぎるんだけど……。