ってか、俺めちゃくちゃ杏菜のこと好きじゃん。
こんなに本気で好きになる予定じゃなかった。
柊舜也から解放してやって……。
たまたま目的が同じだったから、アイツのこと助けてやったんだっけ。
で、彼女になれって言って〜………
理由なんてなんでも良い。
今の俺には杏菜がいればそれで十分。
まだ付き合って3ヶ月程度。
それなりに溜まったメールの量。
読み返す度に幸せに浸る。
「うわぁ〜……マジで好きかも…」
「そんなに好きか。杏菜のこと」
「好きだ。……はぁ⁉︎ちょっ、え、和泉⁉︎なんで⁉︎」
「スーパーでおばさんに会って。勝手に珀疾の部屋入って良いよ〜って言われたから」
部屋のドア付近で立ち聞きしてた和泉。
幼なじみの俺らは家もすげー近い。
でも、これは厄介………。
「良いんじゃね?今の珀疾は幸せそー」
「幸せだよ。なんかもう杏菜しかいらねぇ…」
「直接言ってやったら?」
「無理。ぜってー無理」
んな、こっぱずかしいコト言えるか‼︎
俺は杏菜が好きだけど、言葉にするのは難しいくらい。
好きの量がハンパねぇ。
これから、もっと大切にしてやる。