優しい先輩はとんでもない不良でした




お揃いのモノを買えて満足。


別に特別な話をするワケでもなく、過ごしていると時間はあっという間。


気温はまだまだ蒸し暑いのに、日が傾き始めた。


「そろそろ帰るか?」

「…うん…」

「いじけんなよ〜。いつでも会えるし」

「ずっと珀疾さんといたい…」


何恥ずかしい事口走ってんの⁉︎


自分で言っといて頬が熱いや……。


「お前な〜…そうゆう事言うな。俺だって帰したくねぇもん」

「…っ‼︎じゃあ…一緒に…」

「ダーメ。今日は帰す」

「どうして?同じ気持ちなのに…」

「お前とずっと一緒にいたいから」


珀疾さんの言葉に首を傾けた。


すると、あたしの頭をそっと撫でて真面目な表情。


大人っぽさにドキッとする。


「信用失いたくねぇの。杏菜の親の」

「お父さんとお母さん?」

「そっ。遅くまで男と一緒って心配すんじゃん」

「そう、だよね…」



たった一つしか変わらない年の差。


なのに、珀疾さんがすごく大人に見えた。


これもきっと彼の優しさだよね。