優しい先輩はとんでもない不良でした




もちろん杏菜にすっげぇキレられた。


「なんで寝ちゃうの⁉︎目覚ましかけるべきだった〜‼︎」


プリプリ怒ってる姿まで可愛く見える。


これ言ったら火に油だな、きっと。



俺の反省の意味も込めて………


放課後、杏菜の教室まで迎えに行った。


「え、ええっ‼︎珀疾さんが来てくれるなんて珍しい‼︎」

「たまにはな。帰るか?」

「えへへ〜帰るぅ‼︎」


機嫌良過ぎじゃねーか‼︎



ずっと笑顔の杏菜の小さな手を握って、炎天下の中を歩く。


駅遠い……。


「あ……」

「どした?」

「アイス食べたい」

「は?アイス?」

「うん。珀疾さん、あたし期間限定のアイス食べたい‼︎」


指差す先のコンビニ。


そこには『今夏限定‼︎イチゴフラッペ‼︎』の文字。


「コンビニ寄る?」

「寄りたい‼︎イチゴフラッペ‼︎」

「アイス好きだな〜。お前」

「すーっごく好き‼︎大好きです‼︎」


アイスに妬く俺も相当、重症だよな。