優しい先輩はとんでもない不良でした




可愛過ぎてどうして良いか分かんない。


ずっとくっつきたい…とか思う。


俺らしくなさ過ぎて気持ち悪いけど……


幸せにしてあげたい、なんて思いが増すばかり。



「ん〜っ…なんか眠たくなってきちゃった…」

「寝れば?」

「1時間目始まっちゃう…」

「2時間目から授業出ろ。杏菜に特別、膝枕な」

「膝枕‼︎…ちょっと固い…」

「文句言うなら口塞ぐぞ」


ソファーに座る俺の膝で、眠ってるキレイな黒髪の少女。


真っ白な肌にピンクの唇が、よく映えてる。


リップ…じゃねぇんだよな。


どんなにキスしても落ちねぇし。


「可愛過ぎ……」

「…ん、っ……珀疾、さん…」

「なしたの?」

「手………うん…。ありがとう…」


細い指に俺の指を絡めると、ふわっと柔和な笑顔を見せた。


いつの間にか、規則正しい寝息が聞こえる。


寝るの早いし、寝顔も可愛い。



暖かく包まれた空気と日差し。


俺まで眠たくなって、座ったまんま目を閉じた。



「…っ、ヤベ。時間…‼︎」



完全に寝過ごした。


午後12時30分。


2時間目なんてとっくに過ぎた。