アイツの前では先輩面の彼氏だけど………
家に帰ったら全くだ。
駅から歩いて10分程度の一軒家。
リビングのソファーを占領して寝てるもんならば、ヤツが来る。
「おい」
「…んだよ」
「そこどけよ‼︎珀疾‼︎占領すんな‼︎」
「はいはい。俺が悪かったな。隼疾」
金髪で髪モリモリのアホ…ってより、もう怪獣。
隼疾(ハヤト)は俺の弟であり、中3で受験真っ只中。
…じゃなくて、反抗期真っ只中。
「珀疾。腹減った」
「俺も減ってるっつーの」
「なんか作れよ。アニキなんだし」
「…はぁ〜…最悪…」
「いぇ〜い♪珀疾サンキュー‼︎」
家なら完全に、俺より隼疾の方が立場上。
母ちゃんに甘やかされて育ったせい。
くっそ〜‼︎
絶対、杏菜に見せたくねぇ姿。
まず受験生なのに金髪ってなんだよ。
高校受ける気ねぇらしい。
これが、母ちゃんが作り上げた瀧澤家の怪獣。

