優しい先輩はとんでもない不良でした




昼休みに久しぶりに学食に来た。


購買は混雑して無理だし、コンビニは暑くて行くの嫌な時に使う。


基本的、俺と和泉は夏は学食。


「和泉。お前、暑苦しいわ…」

「は?何が?」

「なんでこんなクソ暑いのに、カレー食ってんの⁉︎」

「え…いや…うん。好きだから」


見てるコッチが暑い。


ま、暑過ぎるからただの八つ当たり。



スマホをいじってた和泉が、苦笑気味に俺に画面を向けた。


「千香って知ってる?」

「千香?誰そいつ」

「バカ。お前の彼女の友達だよ」


あ〜……あの金髪ショート。


1年の女子のかなり派手なグループにいるヤツな。


「千香、多分俺のこと好きだ」

「自意識過剰だろ」

「マジ。メッセージ読んでみ」

「………杏菜と違って、グイグイくるな」

「そうなんだよ〜。割と困ってる」


二言目には『月岡さんのこと、ずっと気になってたんです〜』だって。


和泉の苦手タイプの子だ。


「付き合っちゃえよ」

「珀疾は俺になんか恨みでもあんのか」



彼女いたら幸せだぞ。


杏菜の存在はけっこーデカイ。