優しい先輩はとんでもない不良でした




【珀疾side】



まさか俺が、ここまで杏菜にハマると思ってなかった。


しかも年下。


色気ダダ漏れの年上じゃなくて、素直で純粋な年下。



サボリ場の美術室。


俺の膝に座る杏菜のサラサラの髪をそっと撫でた。


「いつ食わしてくれんの?」

「……あと1年…」

「1年⁉︎嘘だろ⁉︎」

「ほ、本当です…」


………無理。


毎日見る度に可愛くて好きになる。


なのに、俺はあと1年も我慢しなきゃねーの?


「お前の嫌がる事はしねぇけど…」

「けど?」

「我慢って限界あるからな」

「セクハラで訴えますよ‼︎あんまり、変なコトしたら‼︎」

「変なコトってなに〜?」


顔を赤くして俯く。


これが、くっそ可愛いんだな。



実際、俺は杏菜のこと大事にしたいからアイツが良いって言うまで手出さない。


これは絶対。



こんなに人を好きになったのはきっと………


過去に縋り付くのはダメだよな。


今は杏菜がいる。


それだけで俺は十分幸せ者。