優しい先輩はとんでもない不良でした




誕生日なのにバイトを入れて、ちょっと後悔……。


こんな日に限って忙しいよ〜‼︎


「東雲さん、4番テーブルのお客様が今日誕生日なんですって」

「そ、そうなんですか‼︎」

「ええ。だから、7時を目処にケーキ出してあげて。彼氏さんのサプライズですって〜♪」


確かに、おめでたい事です。


先輩も嬉しそうに話し、仕事に戻っていった。


あたしも誕生日なのに、カップルのサプライズなんて………


ツライかも……。




サプライズをしたお客様も喜んでくれて、11時にバイト終了‼︎


いつもより、どっと疲れが溜まってる感じ…。


今日は千香もいないし、1人でトボトボ帰ろ。



家に着き鍵を開けると、珀疾さんのスニーカーが揃えてあった。


こんな夜中に……なんで⁉︎


「お、杏菜おかえり〜」

「珀疾さん…どうして?」

「だって今日お前の誕生日じゃん。大切な誕生日、一緒に過ごしたかっただけ」

「どうしよう…めちゃくちゃ嬉しいですっ‼︎」


視界がボヤけてきた…。


すっごく泣きそう‼︎