優しい先輩はとんでもない不良でした




バイト終わりに、スタッフルームの貼り紙に目が付いた。


所謂、シフト表。


誕生日…11時までバイトだ……。


「うひゃー……杏菜、誕生日までバイト入れたの〜⁉︎」

「あ、うん‼︎出来るだけ、自分のお金で生活したいから」

「珀疾さんとデートとかは?」

「きっと、珀疾さんもバイトだと思うし‼︎」

「あんまり無理するなよ〜っ」


ニコッと笑う千香に、あたしは大きく頷いた。


ただ……寂しさも紛らわしたかったの。


一人暮らしって慣れるまで、意外と寂しいから。



「じゃっ、杏菜‼︎お疲れ様‼︎」

「お疲れ‼︎千香‼︎…帰らないの?」

「和泉さんが車で迎えに来てくれるの‼︎で、今日はお泊り♪」

「良かったね〜‼︎楽しんで‼︎」

「ありがと〜♪」


すごく嬉しそうな千香の顔に、少し胸が痛くなった。


あたしも………なんて。



お互い忙しいのに、ただのワガママになっちゃうよね?


我慢しよ………。