優しい先輩はとんでもない不良でした




とか言いつつ素直に美術室に来てるあたし。


「失礼しまーす…」

「お、やっと来た。お前さ、チョコとバニラどっちが好き?」

「えっ⁉︎えっと〜……バニラ、ですかね‼︎」


急な質問につい瞬きを繰り返す。


すると、無邪気な笑顔でテーブルにカップのアイスを置く珀疾さん。


「アイスー‼︎アイスだぁ‼︎」

「今日暑いから。さっき、コンビニ行って買って来た」

「やった〜‼︎あたし、アイス大好きなんですよ‼︎」

「マジ⁉︎じゃ、食うべ」


隣同士ソファーに座り、冷たいアイスに舌つづみ。


ほわ〜と広がるバニラの香り。


おいし〜い♪


三度の飯よりアイスでしょ。


「ははっ‼︎すげー幸せそうな顔」

「だって好きなんだもん…」

「チョコ食う?」

「食いたい‼︎」

「あーん」


あーんしてもらっちゃったよ……。


でも、チョコもおいしい‼︎


「珀疾さん、ありがとう」

「見返りちょーだい」

「へっ⁉︎…んんっ…」



溶けかけのアイスが、口の中でさらに柔らかく溶ける。


アイスも甘いけど、珀疾さんも甘い…。


甘いのも好きです。