優しい先輩はとんでもない不良でした




みんなが口々に「暑い」と連呼する。


梅雨時期でジメジメするせいかな?


もちろん、あたしも暑いんだけど………



「あちーな。海行きてぇ」

「あたしは教室行きたいです」

「俺は断然、海」

「つーか‼︎お前ら、暑苦しいわ‼︎珀疾も杏菜のこと離してやれ」


和泉さん、もっと言って‼︎


サボリ場の美術室。


ソファーを占領し、あたしを膝に乗せてる珀疾さん。


梅雨のせいか、金髪がぺたんこ。


「なんもやる気出ねぇな〜。お前をヤる気なら…」

「言わんでよろしい‼︎」

「なんなら、キスでもして俺の口塞いでみ?」

「嫌ですよ‼︎教室戻りますからっ‼︎」


暑さに増して、珀疾さんの変態指数も増してく。


午前中から盛らないで頂きたい……。


「杏菜。放課後、美術室来い」

「え?分かりました…」

「待ってるな。授業頑張れよ〜」


のんきな人。


珀疾さんこそ、出席日数ヤバそうじゃん‼︎


いっつも美術室で和泉さんとサボってるし。


そこは彼女として心配になるかも………。