優しい先輩はとんでもない不良でした




その間、金森さんがずっと側にいてくれた。


20分程待つと、駐車場に見覚えのある車が停まった。



「珀疾さん‼︎」

「杏菜‼︎何があった?なんも嫌な事されてねぇか?」

「うん、うん…っ、大丈夫…」


縋る様に珀疾さんに抱きついた。


背中に回る腕に、驚く程の安心感を覚える。


「杏菜ちゃんの彼氏さん⁉︎」

「はい‼︎ありがとうございました、金森さん‼︎」

「いーえ‼︎杏菜ちゃんをよろしくね?」

「ちゃんと家に送り届けます。なので、安心して下さい」


あたしは、いつも迷惑掛けてばっか…。


その度に助けてくれる。


「良かった…。頼ってくれて…」


でも、優しいから甘えちゃうんだ。



「珀疾さん、本当にありがとう」

「後悔したくねぇんだよ。守ってやりてぇじゃん」


いつの間にか恐怖心は吹っ飛んでた。


珀疾さんの誕生日に、あたしなりに恩返ししたいな。